• ホーム
  • 日本人のピル使用率は海外と比べなぜ異常に低いのか?男任せにしない避妊を考えよう!

日本人のピル使用率は海外と比べなぜ異常に低いのか?男任せにしない避妊を考えよう!

女性の場合、病気などがない限りほぼ28日で生理が起きます。生理期間中は下腹部痛や下痢、便秘を引き起こしやすく、体調が優れないことが多いですが、生理の1週間前からイライラとする、集中できないといった月経前症候群になることも多いです。このようなことを考えた場合、女性が生理に関して悩みを抱えている期間は長ければ2週間ほどとなります。

海外の場合、女性の体調を良くし、仕事の効率を上げるためにピルが普及しており、2013年度の国連の統計によるとドイツでは37%、フランスでは41%、イギリスでは28%となっており、仕事をしている女性に限定するとさらに服用率は高くなります。ですが、日本では1%の服用率と大変低く、不規則な生活や過度な仕事をすることが多い看護師や医師であっても服用していないことが多いのです。

日本の服用率が海外に比べて少ないのは、そもそもピルの承認が遅かったこと、ピルを服用したい場合は医療機関で受診をしなくてはならないことが、理由としてあげられます。日本で初めて低用量ピルの使用が承認されたのは1999年と歴史が浅く、その時点でアメリカなどの海外から25年ほど遅れてしまいました。これは先進国の中で、最も遅い承認となります。

さらに、ピルは海外では処方箋が無くてもドラッグストアで購入することができるのですが、日本では市販薬としては存在しておらず、医療機関での受診が求められます。特に緊急避妊薬の場合は、受診しても1錠のみの処方となるので、吐き出してしまった場合は再度受診しなくてはなりません。その間に婦人科が休診日となってしまうと服用するタイミングが遅くなってしまい、効果が出にくい他、妊娠しているのかどうかがわかるまで、女性にとって精神的な負担になってしまいます。

海外と比べて服用率が低い原因はこのほかに、ピルに対してのイメージが悪いことがあげられます。日本において避妊行為をするということは、コンドームを人目につくところに置いているのと同じという考え方がまだあり、ピルを気軽に購入できるようになると乱れた性行為が多くなるのではないか、と思う人が多いです。ですが、男性主体であるコンドームによる避妊方法では失敗率も避妊方法の中でも高く、避妊に失敗した場合は女性の体と心に負担がのしかかります。低用量ピルは正しく服用することによって、避妊効果の他にも月経困難症の治療として効果があるということを認識する必要があります。