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ピルと煙草は併用禁忌?!意外と知られていない危険性とは

心配している女性

ピルは女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが含まれたホルモン剤になります。子宮内膜症や月経困難症、避妊に効果がありますが、一方で使用上の注意が多く、併用禁忌となっている薬や使用注意の薬も存在しています。薬の作用を異常に高めてしまうものや逆に避妊効果が薄れてしまうものなどがありますが、特に注意しなくてはならないのが副作用である血栓症です。

低用量ピルを服用することでリスクが高まる血栓症は、血液が血管の中で固まってしまい、その塊が血液と共に流れていき肺動脈で血管が詰まってしまうと肺塞栓を、心臓の動脈で詰まると心筋梗塞を引き起こしてしまいます。エコノミークラス症候群が有名ですが、こういった症状は低用量ピルだけが原因ではなく、妊娠中や出産直後、喫煙者や激しい運動を行う人は特にリスクが高くなっています。

ピルの場合、意外と知られていない併用禁忌に煙草があげられます。煙草には、ニコチンと一酸化炭素が含まれており、ニコチンは血管を収縮させる作用があり、一酸化炭素は血液の中にあるヘモグロビンと結びつくので、酸素を奪い酸欠状態にしてしまう作用があります。これにより心筋梗塞といった心血管系の障害が起こりやすく、命に影響が及んでしまいます。数値にすると喫煙者の場合、血栓症のリスクを167倍まで高めると指摘されています。

ピルを服用するのであれば、禁煙が必要になります。ピルのガイドラインも35歳以上で1日15本以上吸う人は併用禁忌となっており、ピルを服用することはできません。たとえ35歳以上でなくても、15本も吸っていなくても、血栓症を引き起こすリスクは非喫煙者よりも高いので、注意しなくてはなりません。
近年では電子タバコを使用する人が増えていますが、電子タバコであっても煙草の葉を加熱して発生した水蒸気を吸っているので、ニコチンは含まれており、危険に変わりはありませんので、電子タバコだからよいだろうと油断せず、ピルと併用するのは避けるようにします。

なお、自分が吸っていなくてもパートナーや仕事先で煙草を吸っている人がいる場合、その煙を吸うことで間接的に煙草を吸っている状態になり、副作用が出る危険性があります。このような受動喫煙は、喫煙している人よりもさらにリスクが高く、有害な物質を多く吸い込んでしまいます。ピルを服用していることを伝えるのが難しい場合は、できるだけ煙草を吸っている人の近くにいかないなど気を配る必要があります。