カプセルとすり鉢

低用量ピルには卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれていますが、低用量ピルの場合含まれている卵胞ホルモンのエストロゲンは全て同じエチニルエストラジオールが使用されています。数多くの種類がありますが、異なっている点は、黄体ホルモンの種類と開発順であり、世代が進むにつれてエチニルエストラジオールの量が違っています。

低用量ピルは第一世代、第二世代、第三世代そして第四世代があります。
第一世代のピルの場合黄体ホルモンはノルエチステロンであり、ルナベルやシンフェーズが該当します。ノルエチステロンは一番初めに製造され承認されたもので歴史がありますが、副作用が強いわけではなく、逆にノルエチステロンの効果によって経血の量が減り、生理痛の緩和に優れている特徴があります。シンフェーズはサンデースタートピルとも言われており、生理が始まった最初の日曜日に服用するタイプの薬です。これによって、生理のような出血が週末に来ないように工夫されています。ルナベルは月経困難症として保険適用される薬であり、現在日本において発売されているピルの中で最もエストロゲンの量が少なく、副作用である血栓症のリスクを軽減できると期待されている薬です。

第二世代にはレボノルゲストレルが含まれており、トリキュラーやジェミーナなどがあります。このレボノルゲストレルは緊急避妊薬のヤッペ法で用いるプラノバールと成分が似ている特徴があり、さらにトリキュラーはホルモンの量が3段階に変化をする三相性の仕組みを取り入れています。ルナベルを除いた第一世代の薬と比較しても、1サイクルの間で摂取するエストロゲンの総用量が少なくなっており、不正出血が起こりにくくなっています。ただし男性化症状であるアンドロゲン作用が強く、若干他の低用量ピルと比べるとニキビができたり多毛となったりすることがあります。

第三世代はデソゲストレルと呼ばれる黄体ホルモンが含まれていて、マーベロンが代表されます。第二世代で課題であったアンドロゲン作用を起きにくくすることができた成分で、逆にニキビに改善効果があります。

さらに近年第四世代のピルが発売されており、超低用量ピルとも言われています。ヤーズやヤーズフレックスが該当し、他のピルにはない抗ミネラルコルチコイド作用によってむくみが生じにくく、休薬期間も他の種類よりも短いです。特にヤーズフレックスは最長120日間服用することが可能であり、生理そのものの回数を減らすことができます。

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